砂漠化・水不足
<砂漠化>
 中国国内には長江や黄河などの多くの大河が流れ、砂漠化や水不足とは関係が無いように見えます。
しかし、砂漠化や水不足の問題は中国経済の発展を阻害する大きな要因となる恐れがあると言われています。
 
 中国では砂漠の総面積は国土全体の27.3%に相当します。
中国全土の4分1以上が砂漠や砂漠に近い状態にあります。

 砂漠化の要因としては、放牧や農地利用のための森林伐採などです。
住民の収入源や生活習慣にかかわることなので、改善するには相当の時間がかかります。

 また、砂漠化対策として防護林づくりが行われていますが、防護林の完成予定が50年後に設定されるなど短期間での改善は難しいようです。

 近年になって砂漠化のスピードが速くなってきたとも言われています。
砂漠化は年平均3400平方キロメートルで広がっているという数値が出されました。
これまでは過去20年間の平均が年平均2460平方キロメートルだったので、かなり砂漠化が進行していることになります。
ちなみに、2460平方キロメートルは神奈川県1個分の大きさとほぼ同じです。
1年で神奈川県1個分以上の土地が砂漠化していることになります。

<水不足>
 砂漠化に加え、水不足も中国にとって大きな問題です。
中国国内に存在する水資源は世界第6位で豊富ですが、人口が13億人と膨大なため、一人当たりの水資源は少なくなってしまいます。
一人当たりの水資源量は2300立方メートルで世界平均の3割です。

 また、水の使用量が大幅に増え2001年には1965年の2倍の量になりました。
生活用水や工業用水の需要が大幅に増え2030年には8000億立方メートルに達すると予想され、最大供給量を上回るおそれもあります。

 特に問題なのは、中国で水資源が偏在している点です。
水資源は黄河を中心とした北部地域が16%、長江を中心とした南部地域が84%で水資源が中国南部に集中しています。
人口比で見ると北部地域と南部地域はほぼ同じです。
つまり、水資源が南部地域に偏在し、北部地域で不足しています。
北京など北方の地域では水不足が深刻な問題となっています。

中国では2つの大きなプロジェクトを通じて水不足を緩和しようとしています。
@南水北調
水資源の豊富な長江から、水資源が不足している北方地域にパイプラインや運河をを利用して水を運ぶ計画のことです。
全部が完成するためには10年以上の年月と5000億元の費用が必要です。
A退耕環林(環草)
耕地を林や草地に戻すプロジェクトです。プロジェクトは水害の防止が主目的ですが、土地の保水能力を高めることで水資源の維持や増加が期待できます。
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